学校でも家庭でもない「第三の居場所」として、子どもたちが自分らしく過ごせる時間をつくっているフリースクールTOIRO(豊岡市日高町)。2026年の夏休みには、小学生を対象にした「TOIROアフタースクール」も開かれました。
「少人数で見てもらえるところがほしい」「学童が合わない」——地域のそんな声をきっかけに始まった取り組みです。ペント編集部がお話をうかがってきました。

学校でも家庭でもない、第三の居場所
TOIROが大切にしているのは、子どもたちが安心して過ごせる場をつくること。学習塾や託児所ではなく、一人ひとりが自分らしく過ごせる居場所であることを大事にしています。
アフタースクールでも、その理念は変わりません。「学童だから特別なルールを設ける、ということはしていません。TOIROでの接し方のまま、学校に通っている子とも接します」とスタッフの方。
自分で考えて、自分たちで決めて、自分で決定して学習する。その日のメンバーでやることも決めます。
何をするかは、その日集まったメンバーで話し合って決めるそうです。学習に集中できる日もあれば、そうでない日もある。無理にやらせるのではなく、子どもたち自身が決めたことを一緒に進めていく——そんな柔軟さがTOIROらしさです。


1日の流れ(例)
朝の受け入れから夕方のお迎えまで、ゆったりとしたリズムで進みます。
- 8:15〜9:00 受け入れ・自由時間(読書、ボードゲーム、自由遊び)
- 9:00〜10:15 自己決定タイム(宿題・学習・自由研究から選択)
- 10:30〜11:45 学習メイン(週1回は「どう解く?対話」の時間も)
- 11:45〜13:00 昼食・休憩
- 13:00〜15:00 午後活動(映画・自由研究・遊び・イベントなど/すべて強制参加なし)
- 15:00〜15:30 おやつ(準備・片付けも一緒に)
- 15:30〜16:45 自由遊び・探究
- 16:45〜17:00 振り返り・片付け
- 17:00〜17:30 お迎え・自由時間
午後の活動に参加しなかった子も、ここで合流できるようになっています。「今日よかったことを一言」を毎日シェア する時間もあり、一人ひとりのペースや気持ちを大切にしながら柔軟に進んでいきます。

工作に、料理に、まちへのおでかけも
活動の内容は実にさまざま。木材を使って家を作った子もいれば、スライムづくりやプラバンでキーホルダーづくりに取り組む日も。クッキーやパウンドケーキを焼くこともあり、おやつはTOIROで手作りすることもあるそうです。
キックボードで近くの公園へ出かけることも。どこで何をするかも、子どもたちと相談しながら決めていきます。
みんなが安心して過ごすための「おやくそく」
TOIROでは、みんなが安心して楽しく過ごせるように6つの「おやくそく」を大切にしています。
- 人を大切にする(たたかない・けらない、強い言い方をしない)
- 物を大切にする(おもちゃや道具を大切に使う)
- 使ったら元に戻す
- 安全を大切にする(危ない遊びや行動をしない、外へ出るときはスタッフに伝える)
- 困ったら相談する(困った・嫌だった・心配なことはスタッフに話す)
- 自分も大切にする(無理をしない、疲れたら休む、一人で過ごしたい時は伝える)
ルールで縛るのではなく、みんなが安心できる土台として共有されているものです。
安心・安全への取り組み
- 看護師スタッフが在籍
- MFA(チャイルドケアプラス)救急法の資格保有者が在籍
- スポーツ安全保険・賠償責任保険に加入
- 防犯カメラを設置
利用について
2026年夏休みのアフタースクールは、小学生を対象に定員20名(先着順)で開かれました。基本時間は9:00〜17:30(受け入れは8:15から、追加料金なし)、延長は17:30〜18:30で30分ごとに500円。
利用料金は初回体験1,500円、単発利用3,000円/日のほか、回数パック(5日13,000円・10日25,000円・15日36,000円)、夏休み期間中の通い放題プラン48,000円が用意されていました。
予約は公式LINEまたは電話で、利用希望日の前日18:00まで。持ち物はお弁当・水筒・必要に応じて着替えで、おやつはTOIROが準備します。
※上記は2026年の夏休み期間(7/21〜8/28)専用の案内です。9月以降の通常利用(TOIROアフタースクール通常利用)については別途案内となりますので、最新の情報は公式LINEまたはお電話でお問い合わせください。
編集後記
お話をうかがっていて印象的だったのは、「基本、自分で決めてくれるので」という言葉でした。子どもたちが自分で選び、決めていく。その積み重ねを見守る場所が、まちの中にあることの心強さを感じます。
放課後や長期休みの過ごし方に悩んでいるご家庭にとって、選択肢のひとつになりそうです。